源左衛門農場とSeed Exchangeに行ってきた

9月23日に朝から星覚さんに連れられ、総勢10名程度で埼玉県川口市にある源左衛門農場に行き、夜はジョン・ムーア・オーガニクス(JMO)によるseed exchange(オーガニックの種の交換会)に参加してきました。農業や野菜のことはもちろんのこと、ヨガや教育についての話を様々な人から伺うことができ、素晴らしい出会いがたくさんあった一日でした。

源左衛門農場

この日はあいにくの雨だったので、本来はブルーベリーの苗植えなどを行わせてもらう予定でしたが、トマトを栽培しているハウスの中の掃除の手伝いをしました。とても地味ですが、それぞれ世界に入って真剣に掃除をしていた気がします。
実はこの農場の大きな特徴のひとつはトマト栽培方法です。ガイアシンフォニーでも取り上げられていた水気耕栽培(ハイポニカ農法)という手法を採用しています。土を全く使用しないこの手法の驚くべき点は収穫量の多さです。使用している種は通常のトマト栽培のものと同じにもかかわらず、一般的に1株数十個収穫されるところを1万個以上収穫することが可能だそうです。信じられませんが、収穫時期になる4月頃になると、ハウスの中がトマトでいっぱいになるですって、是非見てみたいですね。
早舩源一郎さん曰く、水気耕栽培(ハイポニカ農法)は環境を整えることで種の力を最大限に発揮させる栽培方法だそうです。その言葉にはとても教育的なものを感じますよね。また、今後は、今やっている農法以外に、(コンパニオンプランツを意識した)オーガニックな野菜づくりも同時行い、ハイテクな農業の可能性と自然そのままの農業の可能性を両方追求したいとのことでした。

Seed Exchange

農場訪問が終わった後は、Seed Exchangeに初めて参加してきました。Seed Exchangeはどこかのタイミングでジョンさんの授業を受けた生徒が、毎月満月の夜にオーガニック野菜の種を交換するために渋谷のdaylight kitchenに集まるイベントです。開催された9月23日は祝日ということもあり、大体40人程度参加されたそうです。ワオ!(普段、平日の夜に開催する会は10人程度だそうです)
8月に「100%オーガニックフードを自分で育てる」の授業を受講して以来、少しずつ自分で野菜を育てる準備をしてきましたが、やっと種を手に入れることができました。この日は、結局、大根、子安三寸人参、日本ほうれん草などを持ち帰ることができました。後日、コンパニオンプランツの計画を改めて練っております。あと石とプラントが必要です。
そして、この日は種の交換だけでなく、伝統野菜・在来種の種を伝える日本有数の種屋、「野口のタネ/野口種苗研究所」代表 野口勲さんが「種について」、その歴史も含めて話してくださったり、100%オーガニックの受講生の方が中心になって始めようとしている「ゲリラガーデニング」のプレゼンも行われ、非常に重要な話、楽しい企みが伺えました。また、新島で野菜を育てている方に再会もできて、ラッキーでした。

おまけ(モンテッソーリ・メソッド)

こども教育のメソッドのひとつである「モンテッソーリ・メソッド」を早舩源一郎さんの奥様がヨーロッパで学び、地域へ提供する活動に取り組まれているようです。その活動の拠点とされている民家には、モンテッソーリグッズがたくさんあり、実際に触らせてもらうと身体の微細な感覚を刺激するようなものばかり。ヨガに取り組み初め、身体の感覚が少しは敏感になるにつれて、世界の楽しさって、(本の知識だけじゃなくて)身体性に起因するんだなと感じていたところだったので、ビシビシと心に突き刺さりました。(もちろん、このメソッドの内容はそれだけではないようですが)

という訳で、へとへとになって帰りましたが最高の一日でした。ヨガ、オーガニックというキーワードを掘っていく中で、色々な人に出会えるのがとても面白いですね。源左衛門農場もseed exchangeも何度もお邪魔させていただくと思うので、興味がある方は是非、一緒に行きましょう。とても刺激的ですよ。