高知/四万十川旅行(人の話を聞いて、生活を考える編)

人の話を聞いてきた

今回の高知旅行では、行く先々で色々な話を伺うことができました。簡単に備忘メモです。

官庁で話を聞いた

幡多地区の官庁、四万十市市庁、高知県県庁にそれぞれ移住受け入れについての窓口が設置されており、移住の現状、フロー、留意点、情報ソースについて話を伺うことができました。

高知県の方々に話を聞いた

飛行機で隣り合わせになった方、タクシーの運転手の方、サーフショップのオーナー、定食屋のおばさま、ヨガインストラクター、アパレル店オーナー/DJの方とお話ができました。

移住の現状メモ(仕事編)

話を色々と伺うと、地方の生活への関心は高まっている一方で、仕事の確保が大きな課題となっているようです。

  • ここ数年の移住の問い合わせ件数は増加傾向にあり、問い合わせの年齢層は退職後のシニア層だけでなく、「30代が多い」とのデータもあるとのこと。
  • 高知県で仕事を見つけるのは難しいとのコメントと、一定数の求人はあるとのコメントが混在していたのが印象的。
  • 「手に職を持っている人なら」とのコメントの一方で、「地元を相手にする商売はパイの奪い合いになるだけ」という意見もあった。
  • 地元相手の商売という視点では、「地元の釣り具販売店がつぶれたが、これは地元の顧客が実物をその販売店で見て、購入はネット経由で行うようになった」との話は象徴的。

こういった話から、「移住する」もしくは「地方に触れる」際のやり方/仕事の確保は既存のリストから仕事を選択する以外の方法の方が合っていると感じました。

これから生活を考える

複数の拠点で暮らす

今回の高知旅行でも、東京だけでない暮らしを想像する人が多くなっているんだな、と感じることができました。とは言っても、いきなり「移住」という選択をすることは、難しいケースが非常に多いと思います。やはり、生活全てを動かすというのは、上述した仕事だけでなく、様々なリスクが伴います。

そんな中、これからは「両方」という選択も出てくるような気がしています(どうなるのかは分からないのですが)。ゆるやかに移住する、東京と地方に主副の色をつけないで暮らすなどの選択で、生活全てを一気に移行するというリスクが低減されないでしょうか。
また、そのような選択をする上で、ウェブサービスの発達とリーマンショック後の価値観の変化という2つの変化が、今までは実行不可能だった選択の方法や後押し等の力になるのだろうなと感じています。

これからの生活のキーワード

ウェブの発達と価値観の変化を背景に「東京以外の暮らし」を考えることは、これからの生活像を考えてみることに近いと思います。

ということで「これからの生活」について少しキーワードを挙げてみました。色々な言い方があると思うのですが、ここでは「様々な選択肢を持つこと」と「それを持つ上でのポイント」として整理しています。

様々な選択肢
  • 複数のプロジェクト(仕事)を持つ
  • プロジェクトの対価、交換方法の設計を柔軟に(お金以外もOK)
  • 複数の場所で活動する
選択肢を複数持つ上で重要なポイント
  • 自分の(生活の)コンセプトの自覚化
  • 表現の方法
  • 同じコンセプトのコミュニティ
  • 経験の共有

てな具合に、高知や色々な地方に行って、サーフィンやヨガなど色んなアクティビティや表現を自然の中でできたらいいなと思っています。