旅を考える:タイムトラベルと演技のワーク例

立て続けに「旅」について書いてみようと思います。昨日の記事では、創造的であるためには「旅」をすることが大切であること。そして、その「旅」は3つあって、「空間の旅」、「時間の旅」、「役割の旅」があると書きました。今日は、そのうちの「時間の旅(タイムトラベル)」と「役割の旅(演技)」に焦点を当て、具体的なワーク(取り組み)の例を書いてみます。

時間の旅(タイムトラベル)

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タイムトラベルのワークは大きく、たとえば過去へのタイムトラベル(記録の振り返り)と未来へのタイムトラベル(想像・イメージ)に分けられ、それぞれポイントが変わってくると思いますが、なんらかの形で自分に根付く何かを可視化したり、言語化して、自分の外に吐き出すという点では共通点があるかもしれません。過去と未来、それぞれのタイムトラベルについて、ぼくが取り組んだことがあるワークを書いてみます。

「過去へのタイムトラベル」

過去のタイムトラベルは、言い換えると過去の記録を振り返ること。そして、その作業を通して、浮かび上がってくる物語や自分にとっての大事なキーワードを丁寧に受け取る作業だと感じています。たとえば、昨日記事で書いたような「日記の振り返り」や、「アルバムの振り返り」があると思います。この「過去へのタイムトラベル」のワークに取り組むポイントは、自分から外部化された「記録」と対面することと、その際、言語化することでしょうか。

「未来へのタイムトラベル」

未来へのタイムトラベルは、想像・イメージをどんどん広げていくことでしょう。思いつくワークは「コラージュ」と「未来プロフィール」の2つがあります。コラージュは、いらない雑誌などから、自分の未来のイメージと合うページを切りぬき、大きめの画用紙に貼り付けていく作業です。色合いやアイテム、雰囲気などで自分が望んでいる何かが浮かび上がってくるかもしれません。また、未来プロフィールは(恥ずかしいワークですが)将来こうありたいという自分になりきり、本の著者紹介のようなプロフィール文章を書いてみる作業です。広げたイメージを言語化して、キュッと引き締める、2つのワークを組み合わせるとそんな効果があるかもしれません。

役割の旅(演技)

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この夏、初めて自分の友人が舞台に立つのを見て、舞台や演技に激しく憧れを持ちました。ある世界観の中で与えられた役割を演じることは、自分自身から離れることでもあり、見つめることになるのではないかと思うのです。舞台での演技ではありませんが、「役割の旅(演技)」のワークをいくつか紹介します。

「ナリキリ・エッセイ」

今年の夏の旅行、移動中の機内で手持ち無沙汰になったときに、いつも持ち歩いているノートに、妻になったふりをして自分自身についてのエッセイを書いてみたり、飼い猫(なんていないのですが、猫が好きなので)になったふりして、ぼくら夫婦について書いてみたりということをしてみました。面白半分でやったことですが、今思えば、客観的に自分自身を観察してみるという視点を持ちながらの取り組みで、「役割の旅」のワークと言える気がします。

「仕事旅行社」という会社

この他、面白いサービスを提供している会社を紹介します。友人の知り合いが運営している「仕事旅行社」のサービスです。仕事旅行社は、自分でお金を払い、自分の興味のある仕事を体験することができるサービスを提供しています。自分がいつもしている仕事(役割)を一旦離れて、違う仕事(役割)に従事することを提供していること、そして、それを「旅」と表現していることへの驚き!、まさしく「役割の旅」のワークだなと勝手に感じています笑。


こうやって、少し視点を変えると「旅」がそこら中に転がっていることが分かります。色んなことをみんなとシェアできたらうれしいです!ではでは。