自分の輪郭が明らかになる取り組みとしてのヨガ

最近、改めて、ヨガをやっている理由やビジョンはなんだろうって考えてみました。

そのとき、ヨガと大切な言葉(「自由」「らしくある」「いま、ここ」とか「健康的で創造的」)に何か関係があるのかもしれないと、それらの言葉を改めて見つめ直していると「輪郭」という言葉が浮かび上がってきました。

わたしたちの輪郭


いま、自由で自分らしく、そして、健康的で創造的な生活を送ることができたらどうでしょう。それを想像すると、なんだか、肩の力がおりて、いい気分になるのを感じます。

そんな生活を送っている人は、どんな人なのでしょうか。アーティスト?起業家?旅人?お金持ち?

色々な人を想像しますが、大切な要素のひとつは、自分がだれかを分かっている人だと思います。自分の輪郭(shape)がクリアな人、と言うこともできるかもしれません。

今の自分を見渡すと、自分と目の前にあるパソコン、自分とともだち、自分と風景、自分の考えとともだちの考え、自分の役割とともだちの役割、色々なところに境界線があり、その境界線を結ぶと自分の輪郭になります。

そして、わたしたちは、自分の輪郭を押し広げたり、縮めたりする取り組みを積み重ねながら、自分自身の輪郭を練り上げ、明らかにしていきます。

もしも、とっても明確でそれでいて、目の前に広がる世界とぴったりの自分の輪郭が少しずつ明らかになったら、自由で自分らしく、そして、健康的で創造的な生活が送ることができるのではないか、なんて想像しています。

輪郭を明らかにする4つの言葉

さて、わたしたちは、自分の輪郭を明らかにするためには何をすればいいのでしょうか。

もしかしたら、これをやっていれば大丈夫というひとつの答えはないかもしれません。答えがあったらいいのだけれど、そもそも自分の輪郭なんて、少しずつ練り上げていくものだから、こればっかりは難しいのかもしれません。

でも、そんな中、4つの言葉が、問いの答えを見つける助けになるのではないかと感じています。

  • 身体を磨くこと:頭で考えるだけでなく、身体で感じる
  • 旅をすること:いまここを理解するために、いまここを離れる
  • 表現すること:方法論に逃げずに、いきなり表現する
  • 共有すること:開かれた姿勢で共有する

これらを意識する具体的な取り組みは日々の生活の中でたくさんあります。そして、その取り組みを積み重ねれば積み重ねるほど、自分の輪郭が練り上げられ、明らかになってくる気がするのです。
その具体的な取り組みの中で、個人的によいと思うのが、ヨガです。

具体的な取り組みとしてのヨガ

ヨガの練習では、丁寧に自分の吸う息と吐く息をコントロールし、身体の隅々まで意識を向け、心の動きに触れながら、ポーズをとっていきます。それだけで、自分の身体の輪郭を細かく見ていく作業だと想像できると思います。

そういったヨガの練習を続けていくと、身体の柔軟性、パワーそしてバランス感覚を養うことができると言われていて、身体が変化していくことに気付きます。何より、すぐ分かるのは練習を終えると、自分自身がすごく満たされ、同時に解放された気持ちになることです。

このことは、自分の輪郭を丁寧に観察したり、練り上げたりすることは、自分自身と世界を明確に切り分けるという意味ではなく、その接点、境界線、輪郭、要するに自分と世界の繋がりをより見ていくことに他ならないのだということを示しているのではないでしょうか。

だからこそ、ヨガの練習をしたあとは、閉じた気持ちになるのではなく、満たされ、解放された気持ちになるのでしょう。とても不思議な感覚ですが、本来「繋がり」という意味をもつヨガにとっては当然のことなのかもしれません。

このように、ヨガは自分の輪郭が明らかになる取り組みと捉えることができ、そして、らしく生きる可能性と必要性の両方を与えられた今を生きるとき、とても重要な取り組みのひとつなのだろうと感じています。

最後に

ヨガクラスに参加してくれた人の身体が変化し、そして、それぞれの世界にぴったりの溶け込む輪郭が少しずつ明らかになっていったら、嬉しいです。

私たちの生活が、いまここに根差した、らしくて、自由で、健康的で、創造的でありますように。(欲張りだね)

OM SHANTI.